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テレビの中の鳥さんたち

お正月続き―


庭子ママと庭子パパは出かけたので、

庭子は「一人(ひとり)」(?)になった。


状況は、

(もう一度()(なお)して、

目が覚めたら元の世界に戻ってましたぁ)

というような簡単なものではなさそうだ。


とりあえずまあ、何か食べよう。


何も食べないでいると、

「食欲がないのねホゲ」

などと言われかねない。


庭子は冷蔵庫の中を見た。

酢蛸(すだこ)とかまぼこを発見。

おせちの残り物だろうか。


庭子はテレビを見ることにした。


まあまったりした正月番組をやっていることだろう。


ピッ。・・・


もぐもぐ。この酢蛸、コリコリしておいしい。


それはいい。

けれど、テレビの画面に映った光景を見て驚いた。


出てくるの出てくるの、みんな鳥ではないか。

テレビに出てくるのは、

スズメ、カラス、ひばり、メジロ、ウグイス、鳩、・・・

さまざまな鳥が出ている。


1チャンネルNHK、2チャンネルNHK、3チャンネルちばテレビ、4チャンネル日テレ・・・

どれを見ても鳥、とり、トリ、・・・


あ、そうか、とり年だからだ。


けれど・・・

鳥ばっかり出てくる。

しかも、鳥がしゃべっている・・・


おかしい。


人間は出てこないのだろうか。

人間はどこに出てくるのだろう。

いつまでも人間が出てこない。


こ、これは、・・・

この世の中みんなが鳥になったということだろうか。


ただ、みんながみんなニワトリになったわけではないんだ。


しかしまあ、それにしても、鳥と言っても、

よりによって、自分たちはニワトリになるとは。






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