始祖鳥
庭子「お父さん、なにか最近、意気消沈しているねフガ。」
庭子パパ「うーん、アオサギらしきヤツに取られた例の供託金が・・・コケ。
そう言えば、最近、お前、声変わりしたねコケ。」
「そうだよフガ。羽も少し生え変わってきたしフガ。」
「ついこの間までピヨピヨと鳴いていたと思っていたのにコケ。
そのうち、『会ってほしい鳥が居るのホゲ』なんていうんだろうなコケ。」
「今度、一緒に気晴らしにどこか出かけようよフガ。
そう言えば、今度どこかの博物館(注)に始祖鳥の化石が来たらしいよフガ。
それ、見に行こうよフガ。」
「そうだな、恐竜から鳥に変わったときの最初の鳥ってどんなんだか見たいなコケ。」
「一応言うと、今では始祖鳥は鳥の祖先ではないと言われているらしいよフガ。
まあ近い生物だったらしいけどフガ。」
「でもまあ、似たようなやつだったんだろうコケ。」
「それから、前にお父さんは、鳥は恐竜だとか言っていたよねフガ。」
「そうだねコケ。」
「だけどついさっき『恐竜から鳥に変わったときの最初の鳥』って言ったよねフガ。」
「うーん、確かにそれは変だなコケ。」
【注釈】
「どこかの博物館」:東京・上野の国立科学博物館




