庭子が受験する高校
鶏家 のヒヨコ庭子と、庭子の母親である庭子ママが話している。
庭子「そう言えば、何か先週からずうっと、大切なことがあった気がしたけど、思い出したピヨ」
庭子ママ「なあにホゲ」
「尾長先生が、『お前、ただの柏高校志望ってことでいいんだよなギーキッキッ』って言っていたよピヨ」(注)
「あんた、ただの柏高校、ただの柏高校、って言っていたからホゲ」
「ただの柏高校なんていう高校あったっけピヨ?」
「柏高校じゃなくて『ただの柏高校』ホゲ?」
「そう『ただの柏高校』ピヨ」
「もう一度訊くけど、ただの『柏高校』じゃなくて、『ただの柏高校』ホゲ?」
「そう『ただの柏高校』ピヨ」
「『ただの柏高校』なんていう高校あったっけホゲ?
・・・ははははははホゲ。
「人(?)のことだと思って笑うのはおかしいよピヨ。なんか知らないけど、『ただの柏高校』っていう高校を受験することになっちゃったピヨ」
「・・・まあ、今更どうしようもないでしょうホゲ。ところで、『ただの柏高校』っていうのはどんな高校なのホゲ?」
「わからないけど、ひょっとして、お金のかからない高校かなピヨ」
「頭を振り絞って考えた渾身のギャグがそれホゲ?」
「まだ調べてなくてピヨ」
「・・・まあ、今更どうしようもないでしょうホゲ。これも何かの運命だと思ってそこを受験しなさいホゲ」
――――――
【注釈】
「ただの柏高校志望」:庭子は以前、母親相手に「どうしても、『ただの』柏高校に行きたいピヨ」と言っていた。




