まつドリに会いに行った庭子パパ
我が柏市に住んでいる庭子パパという鶏は、消息筋の情報として、
「松戸市では、15秒のPR動画を市の内外から募集することになった。
最優秀作品は渋谷の日本最大級の街頭ビジョンで放映されるという。」
という情報を入手した。
庭子パパが更に松戸市の情報を収集したところ、松戸市には「まつドリ」という鳥の家族がいて、「21世紀の森と広場」という公園の千駄堀池というところに住んでいるらしいことがわかった。
まつドリたちは、二十世紀という梨を頭の上に載せたり、二十世紀の上に乗ったりするという曲芸のようなこともするらしい。
庭子パパ「まつドリを動画に出演させようコケ。よし、これからまつドリたちに会いに行こうコケ」
庭子パパは一人(?)でまつドリたちに会いに行くことにした。
・・・
夜になって庭子パパは家に帰ってきた。
庭子パパ「頭に二十世紀が載った鳥なんて居なかったコケ。それから、5時まで開園しているということだと思ったのに、4時半で追い出されたコケ。それから、帰るとき西口の門から出たらどうやって新八柱に戻ったらいいのかわからなくなって、新松戸まで歩いて戻ってきたコケ。鶏冠にきたコケ」
庭子ママ「新松戸まで歩いてきたのはお父さんの勝手でしょうホゲ」
庭子パパ「じゃあそれはいいとしても、頭に二十世紀が載った鳥なんて居なかったコケ。それから、5時まで開園しているということだと思ったのに、4時半で追い出されたコケ。鶏冠にきたコケ」
庭子ママ「冬は4時半までっていうのは、ホームページかどこかにも書いてあったでしょうホゲ」
庭子パパ「じゃあそれはいいとしても、頭に二十世紀が載った鳥なんて居なかったコケ。鶏冠にきたコケ」
庭子ママ「二十世紀って、いつが旬なのホゲ!」
庭子パパ「旬コケ?」
庭子ママ「まさか、9月とかに取れる梨を1年中頭に載せているということは無いでしょうホゲ」
庭子パパ「それだけのことコケ?」
庭子ママ「そう、それだけのことホゲ!」
庭子パパ「なぁんだそうだったのかコケ。だから梨を頭に載せている鳥なんていなかったんだコケ。あはははははコケ。もう少しで苦情を入れるところだったコケ。・・・でも、今度梨の季節になったら梨を載せたまつドリに会いに行こうコケ」
・・・
鶏たちは一際忘れやすいのが特徴である。多分、今年の梨の季節にはそんなことは覚えていないだろう。




