タイムトラベル続き――毎日毎晩
中生代に行った、庭子たちのタイムトラベルの続き。
翌朝――
庭子「先生、みんな、もうそろそろ私たちの時代に帰ろうよフガ」
ハクセキレイセキ雄先生「まあまあ、もう数日居ようチチチッ」
ハクセキレイレイ子先生「恐竜とか、珍しい植物とかがあって面白いチチチッ」
ハクセキレイセキ雄先生「まあ、デート気分で二人(?)で森を見て回ろうチチチッ。
でも恐竜に見付かって食べられたりしないようにしよう、うふふふ、チチチッ」
庭子「ずっと居ると帰れなくなっちゃうよフガ」
ナギイ「ここにはずっといてもいいよ。僕たちは。」
ナミイも頷いた。
・・・
夜は、焚き火式ガスストーブを囲んで、みんなでわいわい楽しみながら、
歌って、踊って、食べて飲んだりする。
庭子「あ、そうそう、雉鳩くんがボーボーポッポーって鳴くと、
自然と立ち上がっておどっちゃうんだフガ」
鶯「そう言えばそんな設定もあったね(*)チャッチャッ」
鳴いてよ、雉鳩くんチャッチャッ」
雉鳩「ぽぅ・・・」
燕「雉鳩くんは恥ずかしがり屋なんだよチュピ」
すると、雉鳩が急に鳴き出した
「ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ・・・」
ナギイ「お、調子が出てきたみたいだ」
なんか自然と、立ち上がってしまい、体がゆらゆらと揺れてしまう。
ナミイ「これは面白い。」
ナギイもナミイも、ハクセイキレイ先生たちも、他の鳥たちもみんな、体をゆらゆらして焚き火式ストーブの周りで踊りだした。
雉鳩くんが鳴き続ける限り、体が自然と踊ってしまう。
雉鳩「・・・ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボー」
ナミイ「ああ、やっと終わった・・・
楽しいけど、踊り疲れてしまう。」
ナギイ「じゃあ、次は、誰か、カラオケでもうたってほしいなあ」
鵯「燕くん、『越冬つばめ』歌ってよピーヨ」
燕「そう来ると思ったけど、今回のタイムトラベルをかけて、
『旅がらす』でチュピ。」
燕が演歌を披露した。
庭子「私たちは『怪獣のバラード』を歌えるんだよフガ」
・・・
ナミイ「聞いていて惚れ惚れしちゃうね」
ナギイ「いやあ、本当にみんなはすごいねえ」
こうして、毎日毎晩が過ぎていった。
*:第47部分「入学式の日 出欠」




