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すると烏は
すると烏は言った。
「それでは、いーち、にー、さーん、って言いながら、大きく歩いてみようカア。」
「えっ、1、2、3、ピヨ?」
「もっと、ゆっくりと、ジャンプしながらカア」
庭子がぴょん、ぴょん、ぴょんと、大またで跳躍しながら3歩歩いた。
「いーち、にー、さーん、ピヨ」
・・・
烏「さあ、これで、エテ公だった記憶はなくなったカア」
庭子「えっ、エテ公だった記憶ピヨ? なんのことピヨ?」
烏「清水公園に家族で来た思い出とか、いろいろお話ありがとうカア」
庭子「いろいろしゃべっているうちに、なんか気分がすっきりしたピヨ」
烏「じゃあ、これから勉強がんばってねカア」
こうして、2人(?)は、清水公園駅で別れた。
今年は飛翔の年である。
しかし、飛翔の前には跳躍が必要なのだ。
まだ話は続きますが、ここで一旦ひと区切り。




