行徳富士登山計画
東葛飾復興協会のオフィスにて――
鶏庭太郎「はぁ、コケ」(溜め息)
・・・
鶏庭太郎「はぁ、コケ」(溜め息)
目白「きょ、協会長、どうしましたチーィ?」
鶏庭太郎「い、いや、なんでもないコケ」
そうか、今回の衆院選に候補者を出せなかったことを残念に思っているんだな、・・・、
元気付けなくては・・・
目白は思った。
・・・
目白「協会長、行徳富士登山計画を立てましたチーィ。」
鶏庭太郎「『行徳富士登山』コケ?」
目白「次の図をご覧くださいチーィ。『チーバくん』の舌あたりですチーィ」
鶏庭太郎「チーバくんなどという哺乳類を使って説明するのはけしからんコケ」
目白「悔しいですが、これがデフォ(注)なんでチーィ」
目白「武蔵野線で市川塩浜まで行き(注)、そこから行徳富士に行きますチーィ。
そして、『東葛県の山、行徳富士』という杭を立てることになっていますチーィ。
下山した後は、鳥の楽園で鳥さんたちと交歓会を予定していますチーィ。」
鶏庭太郎「市川塩浜から行徳富士へはどうやって行くんだコケ?」
目白「徒歩です、協会長は、チーィ」
鶏庭太郎「『協会長は』って・・・、目白くんと椋鳥くんはどうするんだコケ」
目白「市川塩浜から、行徳富士の頂上まで飛んでいきますチーィ」
鶏庭太郎「徒歩じゃないのかコケ?」
目白「協会長が徒歩で登山する間、先回りして、行徳富士の頂上まで飛んで行きますチーィ。杭を担いで登ってくる協会長を、頂上で待っていますチーィ」
――――
【注釈】
「デフォ」:そうなること・そのようにすることが、普通・通常であるということ。
「武蔵野線で市川塩浜まで行き」:市川塩浜はJRの駅。正確には市川塩浜は(武蔵野線の駅ではなくて)京葉線の駅であると思うが、武蔵野線の列車が京葉線に乗り入れているので、この表現は間違いというほどではないと思う。




