まつドリのことなどすっかり忘れている庭子パパ
鷺のコロニーにて――
五位鷺「例の鶏庭太郎の新たな情報がつかめましたグワ」
かのトーリ大学出身らしいですグワ」
蒼鷺「トーリ大学と言えば、日本の理工学系でとても評価の高い大学ではないかゴア。
ヤツはそんなに優秀なのかゴア?」
五位鷺「なんでも、留年に留年を重ねて、8年間学生生活を送っていたようですグワ。
ちなみに、この8年間というのは、学部だけですグワ」
蒼鷺「学部だけで8年間もいるやつがいるのかゴア?」
五位鷺「居たんだからしかたないですグワ」
蒼鷺「で、その後どうしたんだゴア?」
五位鷺「就職しようとしたらしいのですが、そのときはどこにも就職できなかったようですグワ。
でも、その後、なんとか2回ほど会社に就職できたんですが、2回とも首になった(*1)ようですグワ。」
・・・
五位鷺「それから、今年の初め頃こんなことがあったことが分かりましたグワ」。(*2)
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松戸市には「まつドリ」という鳥の家族がいて、「21世紀の森と広場」という公園の千駄堀池というところに住んでいるらしいことがわかった。
まつドリたちは、「二十世紀」という梨を頭の上に載せたり、二十世紀の上に乗ったりするという曲芸のようなこともするらしい。
鶏庭太郎(庭子パパ)が見に行ったら、頭に梨を載せている鳥などいなかった。
そのときは、今は旬じゃないから居ないんじゃないのか、
今度梨の季節になったら梨を載せたまつドリに会いに行こうという結論になった。
ところで、その「二十世紀」の旬は、大体夏から秋にかけてなんだが、見に行こうなんてことはすっかり忘れてしまっている。・・・
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蒼鷺「ははは、物忘れのし易いヤツらしいゴア。」
*1:第33部分『ハローワーク』(部分の削除等により、部分の番号は変わっている。)
*2:第18部分『まつドリに会いに行った庭子パパ』(同)




