Pen君を送った帰り
庭子たちは成田駅のホームで鷹子を待っていたが、鷹子はなかなか帰ってこなかった。
「じゃあ、帰ろうかフガ」
庭子たちが駅から外に出ると、空から蒟蒻みたいな板状のものが幾つも落ちてきた。
ぺタッ、って感じで道に落ちた。
それは札束だった。
庭子「これって、フガ。・・・
Pen君が空から落としてくれたってことフガ?
一つもらっておこうフガ」
庭子は札束を一つ拾った。
鵯「そうか、実はわざと鞄を置いていこうとしたのかも知れないねピーヨ。
なんだ、恥ずかしがり屋なんだからピーヨ」
鵯も札束を一つ拾った。
「このお金、トリコプター(注)の改造費と地学部(注)の活動資金にしようケンケン」
雉も札束を一つ拾った。
空から鷹子が帰ってきた。
鷹子「あ、お金が降ってくると思うけど・・・
もう拾っていたのキッキッ?
Pen君はそのお金要らないみたいだよキッキッ」
・・・
後日、トリコプターは、改造できた。
これまで、トリコプターは、飛ぶ力をうまく調節できなかったが、コントローラーを設置して、うまく飛べるようになった。
庭子「うれしーぃ、雉くんありがとう、フガ」
――――
【注釈】
「トリコプター」:雉が作った空を飛ぶ機械。庭子が手賀沼の岸から、手賀沼の中の島にある高校まで飛ぶために、雉が作った。
「地学部」:庭子、雉、燕が加入している部活。
【改訂】
注釈の追加




