我が協会の目的
東葛飾復興協会のオフィスにて――
椋鳥椋子「東京ドイツ村で花火やっているらしいんですが、取材に行ってもいいですか、ジュジュ」
鶏庭太郎「なんだってコケ」
椋鳥椋子「だから、東京ドイツ村で・・・ジュジュ」
鶏庭太郎「わかっているよコケ。だが、そもそも、我が協会は・・・コケ」
椋鳥椋子「『そもそも』なんですか、ジュジュ」
鶏庭太郎「食べ歩き・遊び歩きが我が協会の目的ではないコケ」
椋鳥椋子「私は食べ歩きとか遊び歩きなんかしていないですけど、それって誰のことですかジュジュ?」
鶏庭太郎「それは勿論、キミだコケ。まあ、『たまに』ならいいコケ。だが、大体いいか、関宿城に行って、治水のことも放置して、うな丼とうな丼セットってどういう組み合わせだコケ」
椋鳥椋子「じゃ、訊きますけど、我が協会の目的って言うのはなんですかジュジュ」
鶏庭太郎「我が東葛地域の文化を振興し、延いては、我が東葛地域を千葉県から独立させることだコケ」
椋鳥椋子「東京ドイツ村がそんなにまずいですかジュジュ」
鶏庭太郎「大体そもそも東京でもないのに、しかも袖ヶ浦なのに、東京ってなんだコケ」
椋鳥椋子「東京がそんなにいけないですかジュジュ。なら、東京ネズミーランドもだめと言うのですかジュジュ?」
鶏庭太郎「まさか、東京ネズミーランドはOKと言うと思ったのかコケ?
ネズミーランドなんて、米帝の文化じゃないかコケ。
いざ来いニミッツ マッカーサー(注)だコケ」
椋鳥椋子「そんなこと言って本当に空母ニミッツがやってきたらどうするんですかジュジュ」
――
【注釈】
「いざ来いニミッツ マッカーサー」:"比島決戦の歌"という戦時歌謡の一節。
作者多忙のため(本当は予算の都合と、一緒に行く人が居ないため)東京ドイツ村の回はございません。
ご了承いただければ幸いです。




