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教室
中学3年の3学期が始まった。
庭子は教室に入っていった。
クラスの生徒みんなニワトリなのは最初慣れなかった。ニワトリといっても、
白いの黒いの茶色いのさまざまだ。
あれは白色レグホンだ。あれは、チャボだ。あれは・・・
まあ、鶏の種類なんてもともと知らないけど、
ウコッケーとか、言うのかな。
まあ、ヒヨコと言えるのは庭子だけで周りのみんな割りと生長している。
庭子のことを
「ねえ、『ピヨピヨちゃん』ホゲ・・・ ちいさくって、かあわいいわねえーホゲ」という、上から目線のヤツもいた。
ピヨとホゲと、ホゲのほうが偉いなんて誰が決めたんだ。
でも、そイツは、
中学を出たら就職するんだと。
なんでもケンタッキーで働くとか。
ひょっとしてケンタッキーでフライドチキンにされるのかな。ご愁傷様。
庭子は溜飲を下げた。
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