[第十三話]古き再会
結構日が空きましたが内容は短いです。
それと、最近、文章の書き方を変えようか悩んでいますが、このままが良いんでしょうか?
ともかく、本編です
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瑠花達勇者が密談している頃。
サリオスの村にて蓮達は明日、ここを出立するために荷物を整えていた。
本来ならばアイテムボックスを使用すれば良いのだが、現在ではアイテムボックスの存在がとても貴重な為、周りに悟られると厄介な事になるからである。
その為、基本の移動中はリュックサックの中などに様々な食料や飲料。それから旅の寝袋などを詰め込み、旅をすることになる。それ故の整理であった。
《なぁ、遠紀》
その作業を行いながら蓮はふと、遠紀に尋ねる。
《ここの大陸…。フィオージュ大陸はエルフの大陸って言ってたよな。でもさ、このフィオージュ大陸の何処から人間の住む大陸のウォルシュ大陸に行くのか分からないんだけど》
よく考えたらそれもそうだ。という話である。そもそも、フィオージュ大陸には全く土地勘は無い。
その為、何処の街から人間族の大陸であるウォルシュ大陸に向かう船が出るのかなど、情報が殆ど無いのだ。
《船か…。流石に千年経ってると色々変わっている可能性がある事を最初に考慮して欲しい。その上で、僕がオススメするのはやっぱりエルフ大陸の王都だね。
確か、名はーーー。》
「ねぇ。蓮。こっち来て」
すると話を遮るようにラズフィが蓮の福の裾を引っ張った。そして慌てた表情で扉の方へ蓮を誘導する。
「なんだ?ラズフィ。俺は今会話中……って、……え?」
その行動に少し顔を顰めながらも蓮は扉の方へと向かう。
次の瞬間扉が向こう側から開けられた。
そしてそこに居たのはーーーーー。
「ちょ……長老様……?」
先日見た、光の儀式。
その場所であの緑色に光るオーブのような石をサリオスの大樹に掲げたあの年老いたエルフ。
そしてサリオスの村、長老である彼がそこに居た。
思わず、な…なんで?と思ったが口には出さなかった。
そして彼は手に持っている杖を軽く付くと、一言。蓮に対してこう言い放った。
「今から私からお話があります。
では参りますぞ。瞬間移動魔法」
一瞬の出来事であった。
何がなにやら状況を把握する前にいきなり唱えられた移動呪文。
それを回避することは出来ず、身体がブレるのを感じた。
(ッッ!!?)
まさに刹那の技であった。
そして次の瞬間には和風な木で出来た立派な建物内に居た。
(ここ……何処だ…?)
素早く辺りを見回し、集中する。
何時でも魔法が唱えられるよう詠唱の準備も完璧だ。
そして状況を素早く把握する。
(拘束はされていない…。単に飛ばされただけか。ラズフィも居る。)
そこまで確認した蓮はラズフィの前に立ち腰にさしているショートソードを手に持とうとしたがーーー。
「…ッ!!」
無かった。
あるはずの剣の柄が無い。
まだまだ稚拙ではあったがそこそこ剣は感覚を掴んでいたのでかなり辛い。
しかしこのままで居ては、もし相手が自分達を殺そうとしている場合確実に殺されてしまう。
だが次なる手は中々思い浮かばない。
そもそも、光の儀式があった時点で自分達の魔力を奪うような魔法を恐らくだが行使できる長老に、自分は現在魔法と簡易手榴弾2発しか携帯していない。
つまり実質的には手榴弾しか無い。
後は体術だが、あまり自身は無い。
するとーーー。
「そんなに警戒しないでください。
冒険者殿。私はただ、古い旧友に会ったので久しぶりに語らいたいと思っただけですよ……ねぇ。エターナル。
いや…遠紀と言った方が良いか?」
いや…と言った瞬間、目の前の老エルフの声の質が変わった。
老人のような声から、若い二十代の声に。
そして蓮の横から最近良く聞く声が響いた。
「まさかお前が長老になってるとはな。
………ルドウィン」
その風格は何時もの遠紀では無かった。
まさしく大勇者。
圧倒的強者の風格であった。




