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【詩集】Shangri-La

わかれ唄

作者: 野鶴善明

 

 情けないね

 やるせないね

 憎しみあうために

 ふたり出会った

 はずじゃなかったのに

 

 愉しい時間を

 喰い散らかして

 まるでおもちゃのように

 恋を放り投げちまうなんて

 愛を吐き捨てちまうなんて

 

 わかれ唄を

 君に贈るよ

 たった一度の

 サヨナラのかわりに

 もう二度と会えない

 永遠のサヨナラのかわりに

 

 

 せつないね

 つまらないね

 お前も俺も

 おたがいのことなんて

 なんにもわかっちゃいなかった

 

 風はきまぐれ

 そいつに身を任せただけ

 そう思ったほうが

 気が楽なのなら

 そういうことにしておこうぜ

 

 わかれ唄を

 君に贈るよ

 たった一度の

 サヨナラのかわりに

 もう二度と会わない

 永遠のサヨナラのかわりに

 

 

 お前は俺の夢に

 住んでいない

 俺はお前の夢に

 暮らせない

 

 もう二度と会わない

 永遠のサヨナラのかわりに

 わかれ唄




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― 新着の感想 ―
[一言] わかれ唄読ませていただきました。 春風で片思いを、ミカンの花の咲く頃で初恋の輝きを、しまかぜでは素足の君の背中に風が吹き、五月の鯨でひとりじゃないと識ったはずなのに……永遠のサヨナラのかわり…
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