*告白*
『キーンーコーンーカーンーコーン…』
『あれっ?華南は?』
『さっき屋上に行ったよ?』
『何で?授業始まっちゃうのに』
『どーやら片思いしてた幼なじみに
告って振られたっぽいよ?』
屋上にて________
『うぇぇぇぇぇーん!!!!』
華南はうつ伏せながら大声で叫んだ
『隼斗の馬鹿〜!!
私だって頑張ったのに〜!!』
そう言うと華南は手足をジタバタさせた
なにもあんな酷い言い方する事ないじゃん
隼斗のバカバカバカ〜!!
_______1時間前
『ドッキンドッキンドッキン』
うー!めっちゃ緊張するっっ!!
やっぱり告白なんてやめたほーが…
だめだ!告らないまま隼斗が転校したら
絶対後悔する!ちゃんと告白しよう!!
『お!華南!話したい事って何?』
『は…隼斗っ!!』
うわー!きちゃった!どーしよ?!
やばい…いますぐ逃げたいぃぃぃぃ
そーだ!告白するって決めたんだ!!
頑張るんだ!華南!お前なら出来る!
そう心に誓った華南は制服のスカートを
強く握りしめ息を大きく吐いた
『は…隼斗…あのね…』
『ん?』
今までにないくらい
鼓動が大きくなるのが分かる…
『わ…わたし!』
『隼斗が好き!』
『………』
長い沈黙が続く…
華南は顔を真っ赤にしながら俯いた
すると隼斗は真剣な表情をした
『お前気持ちはありがたいけど
その…えと…ごめん…』
『…えっ?!』
華南は勢いよく顔をあげ目を丸くし
隼斗の顔をジッと見た
『お前の事幼なじみとしか見えねー
だから…その…ごめん…』
『…………』
隼斗がそう言った瞬間
華南は大粒の涙を零した
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