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Carrying Happiness  作者: 遠藤 敦子
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 直前に来場を決める方が多いと聞き、私は1月に入ってから本格的にXでの宣伝を始めた。noteにも登録し、どんな作品があるか紹介する記事も書く。文学フリマ大阪の時に隣にいた男子大学生2人組がお客さんに「note見ました」と言われているのを隣で聞いて、これだと思ったのだ。ポスターと敷布も用意し、お店っぽい感じにしようと決める。子どもが近づきやすいよう薄いピンク色の布を100円ショップで購入した。

 いよいよ文学フリマ京都開催当日となる。バスで会場に行き、設営を終え、左隣の親子(お父さんと6歳くらいの男の子)と右隣の50代くらいの女性2人組にそれぞれ挨拶した。あっという間に開場のアナウンスがあり、お客さんがぞろぞろとやってくる。

 開場から10分後、80代くらいのおじいちゃんが児童文学を買ってくれた。文学フリマ京都が開幕してから、初めて自分の作品が売れた瞬間に立ち会えて私も嬉しい。それからおばあちゃんがメモ帳を片手に

「くじ引きできるって聞いたんですけど、ここで合ってます?」

 とやってきた。「はい、合ってますよ」と答え、おばあちゃんにくじ引きをしてもらう。どうやって知ってくれたかと聞くと、ネットで見たとのことだった。webカタログも頑張って作って良かったと思う。ブース前を通りかかったお客さんから作品について可愛いと言ってもらい、手書きで頑張って作った甲斐があると感じた。

 隣の父子が児童文学と絵本を1冊ずつ買ってくれ、Xの相互フォロワーであるペンギンさんという40代男性もお客さんとして来てくれる。

「しおざきさんいますか? こんにちは、ペンギンです」

 そう声をかけられ、私はペンギンさんがお客さんとして来たことに気づいた。フォロワーさんとお会いするのは初めてなので緊張したけれど、少しペンギンさんと立ち話をして別れる。5時間経つのはあっという間で、文学フリマ京都は無事に閉幕した。次は5月11日の文学フリマ東京が私を待っている。


 文学フリマ東京では小説も売り出したいと考え、カテゴリーを「エンタメ・大衆小説」に変更する。恋愛系以外の小説やエッセイ、詩も用意した。1人でも多くの方にとって好みの作品が見つかればいいなというのが私の思いだ。

 ブース番号が発表されてからは常にXで告知をし、同じく文学フリマ東京に出店する仲間も増えていった。私はみんなと会えるのがすごく楽しみだ。東京では作品を買う側にも回って交流も楽しむと決めた。

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