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12-7

 いつの間にか家の前に車は到着していて、運転手さんが後部座席のドアを開けてくれると、双子は足をバタつかせて、自分たちでシートベルトを外そうとする。


「わかったから、落ち着きなさい!」


 俺は諦めたように深い溜め息をつくと、双子を落ち着かせながら荷物を持って車から降りると、月宮先輩は運転手さんに何かを伝え、車はそのまま走り去ってしまった。


「いいんですか、月宮先輩。車、行っちゃいましたよ」


「ここに置いたままにするわけにもいかないからな。あとで迎えに来るよう頼んでおいた。ほら、荷物は持つぞ」


「だ、大丈夫です!」


 また抱き抱えられては困ると、俺は月宮先輩から差し出された手から思わず後退り、黙って玄関に向かう。


下記サイト(ネオページ)にて先行連載中

https://www.neopage.com/book/30066806720040200

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