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12-5

 首を少しだけ傾けて、月宮先輩にまるでおねだりするように問いかける双子を、俺は慌てて窘める。


「コラコラ。玲央も真央もいいかげんにしなさい。月宮先輩は忙しい人なんだから、これ以上迷惑はかけられないんだよ」


「でも、めいわくかけたら、おわびしないといけないんでしょ?」


「そうだよー。えいとおうじに、ごはんごちそうしてあげようよー」


「りおくんごはんは、とってもおいしんだよー。えいとおうじ、いそがしいの?」


「だめなの?」


 双子に淋しそうに尋ねられ、俺の顔と双子の顔を交互に見比べる月宮先輩は、答えに困ったように眉尻を下げ、俺に助けを求めて見つめてきた。


下記サイト(ネオページ)にて先行連載中

https://www.neopage.com/book/30066806720040200

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