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首を少しだけ傾けて、月宮先輩にまるでおねだりするように問いかける双子を、俺は慌てて窘める。
「コラコラ。玲央も真央もいいかげんにしなさい。月宮先輩は忙しい人なんだから、これ以上迷惑はかけられないんだよ」
「でも、めいわくかけたら、おわびしないといけないんでしょ?」
「そうだよー。えいとおうじに、ごはんごちそうしてあげようよー」
「りおくんごはんは、とってもおいしんだよー。えいとおうじ、いそがしいの?」
「だめなの?」
双子に淋しそうに尋ねられ、俺の顔と双子の顔を交互に見比べる月宮先輩は、答えに困ったように眉尻を下げ、俺に助けを求めて見つめてきた。
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