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そんな二人が、こんなにも無邪気で楽しそうにしている姿を久々に見た気がして、俺は後ろめたさと無力感で、喉の奥がキュッとなる。
「あー! えいとおうじみてー! あそこが、ぼくたちのおうちだよー」
もうすっかり王子呼びが定着してしまった月宮先輩に、玲央が遠くに見えてきた我が家を指差す。
一戸建てが建ち並ぶ、日が落ちた閑静な住宅街で、二階建てで小さいながらも庭付きの一軒家であるごくごく平凡な我が家だ。
「えいとおうじ、ぼくたちのおうちにくるでしょ?」
「くるよねー?」
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