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12-1

「月宮先輩……。いいかげん、下ろしてもらえませんか?」


「もう、調子は大丈夫なのか?」


「大丈夫もなにも、どこも悪くは……って、もしかして俺が調子が悪いと思って、お姫様抱っこしたんですが?」


「それ以外に何がある?」


 真剣な目で真面目に答える月宮先輩に、俺は体の力が抜けて肩を落とした。


「大丈夫なんで……もう下ろしてください」


「わかった」


 月宮先輩は静かに頷くと、俺をゆっくりとコンクリートの地面に下ろしてくれた。


下記サイト(ネオページ)にて先行連載中

https://www.neopage.com/book/30066806720040200

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