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「月宮先輩……。いいかげん、下ろしてもらえませんか?」
「もう、調子は大丈夫なのか?」
「大丈夫もなにも、どこも悪くは……って、もしかして俺が調子が悪いと思って、お姫様抱っこしたんですが?」
「それ以外に何がある?」
真剣な目で真面目に答える月宮先輩に、俺は体の力が抜けて肩を落とした。
「大丈夫なんで……もう下ろしてください」
「わかった」
月宮先輩は静かに頷くと、俺をゆっくりとコンクリートの地面に下ろしてくれた。
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