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「すごーい、りおくん。おひめさま」
「おひめさまー!」
握っていた手を振り回し、二人は嬉しそうにもっと飛び跳ねた。
「待て待て待て待てッ! 俺は男だ!」
「そういう固定観念はよくないぞ、海棠」
「月宮先輩は黙っててください!」
(あー、もうっ!)
真顔で言う月宮先輩と双子のテンションに俺はドッと疲れ、力が抜けてその場にしゃがみこんでしまう。
「だいじょうぶー? りおくーん」
「りおくーん、つかれたのー?」
双子が慰めるように俺の頭を撫でてくれているのを感じていると、俺は急に体を持ち上げられた。
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