表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

79/178

10-8

 時間がギリギリでお迎えが一番最後になってしまったため、教室には双子と担任の先生一人だけだった。


「せんせい、れおくんおむかえきたよー」


「きたよー」


「あら、海棠さん。よかった。間に合わないかと思ってドキドキしちゃったわ」


 教室の端に置かれた机に向かっていた先生が、連絡帳片手に急ぎ足で俺に駆け寄ってきた。


「先生、またギリギリになってすみません。玲央と真央、今日も元気でしたか?」


「とても元気でしたよ。はいこれ、連絡帳です。それにしても海棠さん、王子様ってなんのことか分かる?」


「えっ……」


「今さっき、二人ともお兄ちゃんが迎えに来たって園庭に飛び出しちゃったから、慌てて追いかけようとしたんだけど、すぐに戻ってきて王子様がいたーって言うから」


「へっ、へー……。きっと、通りすがりの人を見間違えたんじゃないですかね?」


 俺は目を泳がせながら、しらばっくれることにした。


下記サイト(ネオページ)にて先行連載中

https://www.neopage.com/book/30066806720040200

!!スマホ対応済!!

登録不要 無料でお読みいただけます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ