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「きゃー、りおくんがおこったー」
「おこったー」
双子は逃げるように、手をつなぎながら保育園の中に走っていってしまった。
「ったく……」
(まあ、テンション高くなるのも分かるけど……。だって月宮先輩って、寝る前に双子に読んであげる絵本に出てくる王子様、そのまんまだもんな)
金髪で碧眼、長身でイケメン。
欠点のないその見た目だけでなく、仕草や話し方からも気品を感じ、今まさに異世界転生してきましたと言われれば、俺は迷うことなく信じてしまうほどだ。
(あれ……? でも、うちの理事長って高貴なおじ様感はあったけど、ハーフって感じでもなかったよな……。ということは、月宮先輩はお母さん似なのかな?)
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