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「コラッ! 初めて会ったご挨拶は?」
やっと俺の声が耳に届いた双子は、背筋と腕を真っ直ぐ延ばして月宮先輩を見つめた。
「かいどうれおです。さんさいです」
「かいどうまおです。さんさいです」
双子は同時に月宮先輩に向かってお辞儀をしたが、妹の真央は、まるでお姫様のようにスカートの裾をちょこんと摘まんで、優雅にお辞儀をしていた。
「はい、よくできました。この人は、俺の学校の先輩。自転車が壊れちゃったから、俺のことを送ってくれたんだ。それで、玲央と真央……もう帰りの支度は済んでいるんだろうな?」
腰に手を当てて俺が仁王立ちすると、双子は顔を向かい合わせてにっこりと笑った。
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