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「ほ、本当にありがとうございます。助かりました」
月宮先輩の送迎用高級リムジンで保育園横に辿り着いた俺は、運転手さんにドアを開けてもらって車から降りると、車内に残っている月宮先輩に頭を下げてお礼を言う。
「いや、役に立てたのならそれで……。ここが、保育園というものか……」
しみじみと車内から保育園を見つめて言った月宮先輩に、俺は首を傾げる。
「保育園がそんなに珍しいですか? どこにでもある、普通の保育園だと思いますけど」
(俺も公立の保育園だったから、私立の保育園がどんな造りかなんて知らないけど、御曹司である月宮先輩が通っていた保育園は、さぞかし豪華だったんだろうな……。いや、イギリスにいたってことは、そもそも日本の保育園が珍しいのか?)
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