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「やっぱり、海棠は優しいな……」
「えっ……」
そんな呟きが聞こえて、俺は俯いたまま横目で月宮先輩の様子を確認すると、月宮先輩は優しく微笑んでいた。
「よしっ……!」
月宮先輩は何か決意したように自分に気合いを入れると、大きな体には似つかわしくない子供用のブランコを、長い足を真っ直ぐ延ばして大きく漕ぎ始めた。
二人っきりの公園に、ブランコの鎖が軋む音が響く。
「月宮先輩も、ブランコ漕げるんですね」
「失礼な。ブランコぐらい、いくらでも漕げるぞ」
口を軽く尖らせて、少しだけ顔をムッとさせた月宮先輩は、俺に見せつけるように、さらに大きくブランコを漕いで揺らした。
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