122/178
16-3
考え込む俺の顔を、月宮先輩が心配そうに覗き込んできた。
「あ、ごめんなさい。ちょっと、ぼーっとしてました」
俺は胸の前で両手を振って、なんでもないとジェスチャーした。
その時、玄関の扉が急に開かれた。
「……。あんた、誰?」
帰ってきたのは、弟の那央だった。
学ランの前ボタンを全部と、ワイシャツのボタンを半分まで開けて着崩した制服姿の那央は、あからさまに月宮先輩を睨みつけた。
顔は俺に似ていながらも俺の身長を優に越し、中学生にしてはかなり大きいほうの那央だったが、さすがに月宮先輩には敵わず、見上げる形になっていた。
下記サイト(ネオページ)にて先行連載中
https://www.neopage.com/book/30066806720040200
!!スマホ対応済!!
登録不要 無料でお読みいただけます




