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「コラッ! 走ったら、危ないだろ!」
「はーい。ねー、ねー、ごはんまだー?」
「おなかすいたよー」
「わかった、わかったから。ほら、今準備するから離れろ」
「はーい」
双子は俺から離れると、短い腕を目一杯天井に伸ばして同時に返事をした。
「海棠……」
心配そうに碧い瞳を揺らしながら俺の名前を呼ぶ月宮先輩に向かって、俺は双子にバレないように、そっと自分の口元に人差し指を当てた。
「あっ! えいとおうじ、みてみて! すけっちぶっくだよ!」
「わたしはおりがみ! あそんでー、あそんでー」
俺から離れていった双子は、今度は月宮先輩の手をそれぞれ掴んで引っ張り、月宮先輩を無理やり立たせようとする。
「二人とも、あんまり月宮先輩を困らせるなよ」
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