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「そ、そうか……。いや、しかし……。ここははっきりと……」
俺の慌てる姿に少しばかり狼狽えた月宮先輩だったが、何かを決意したように真剣な表情で、スッと立ち上がった。
「何をはっきりさせるんですか! 必要ありません!」
「……。そうか……」
残念そうに月宮先輩は座布団の上に座り直すと、もう一度手を合わせて一礼をして、蝋燭の火を手で扇いで消した。
(本当にこの人は……。本当に、本当に何を考えているのかわからない……。頭の中に、実はブラックホールでも飼ってるんじゃないか?)
俺はそんな失礼なことを考えながら、月宮先輩の背中を見つめ、静かに溜め息をついた。
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