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月宮先輩が仏壇に手を合わせている間、澄み切ったリンの音が俺の耳に響く。
流れるように完璧な所作の月宮先輩の背中を、俺はただ、後ろに座ってじっと見つめた。
「とても綺麗で、優しく笑うお母様だ」
月宮先輩は笑った母の遺影を見つめて、そっと呟いた。
母のことを褒められて、俺は心が満たされたように自然と笑みが零れた。
「自分の親のことをこんな風に言うのは恥ずかしいんですが、本当に優しく……家族を包み込んでくれる存在でした」
俺と弟の那央が喧嘩をすれば、俺たちの話に耳を傾けて、子供ではなく一人の人間として接してくれた。
いたずらや危ないことをした時は、ちゃんと叱ってくれた。
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