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「大丈夫だ。それより……その……。私もご挨拶をしていいか? お母様に……」
「えっ……? あっ……」
リビングの奥に置かれている仏壇の存在に月宮先輩が気づいたのだと理解した俺は、戸惑ってしまう。
(母さんが亡くなって、家に誰かが訪ねてくることもなかったから、気にもしなかった……)
仏壇の存在を隠していたわけではないが、どこかで知られたくないという気持ちが俺の中にあったのかもしれない。
それは決して後ろめたさではなく、同情や哀れみという感情を向けられたくなかったからだ。
だが、今更月宮先輩の申し出を断るわけにもいかず、俺は頷くことしかできなかった。
「ありがとう」
そう言って、月宮先輩は仏壇へと向かっていった。
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