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すると、月宮先輩をまるで取り合うように、月宮先輩の両手を双子でそれぞれ引っ張りあう。
「ねー、えいとおうじー。れお、おえかきしたい」
「ずるいー。えいとおうじは、まおとおりがみするのー」
「コラッ、お部屋に荷物置いてくるのが先だろ。月宮先輩は逃げないから、さっさといきなさい」
「はーい……」
双子は渋々返事をすると、すぐにキャーキャー言いながら、自分たちの部屋に向かって競争するように階段を駆け上がっていった。
「すみません、月宮先輩。あの……本当にいいんですか? 玲央も真央も、まだ元気いっぱいだから、きっと先輩疲れてしまいますよ?」
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