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(うわ、サラサラだ)
光沢のある金色の髪は子供の毛のように指触りが良く、俺は珍しい動物を撫でている気分になり、そのまま頭を撫で続けてしまう。
そうしていると、月宮先輩は子供のように無邪気に嬉しそうに笑った。
「月宮先輩……」
俺は思わず、月宮先輩の屈託のない、純粋で子供のような笑みに見惚れてしまう。
「あー、ずるい! えいとおうじが、りおくんにいいこいいこされてるー」
「ずるいー」
「こ、これは、べつに……」
俺は動揺して、慌てて月宮先輩の頭から手を離すと、母へのただいまの挨拶を終えた双子が駆け寄ってきた。
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