Moonlight Blue
読み返すと、孤独感がアリアリですね。
デストピアに一人ぼっちというよりも、外部を遮断して、自閉的な世界の中を旅しているような感覚です。
この頃だけではなく、若い頃、特に十代の頃は不意にそんな感情にとらわれることが多かったです。
思春期というよりも、今に思えば鬱的な症状があったと感じています。
一種の負の感情を持って書いた作品だろうと思います。
既に三十代に入っていましたけれど、大人になったという感覚が相変わらず薄くて、心の中はあまり成長していませんでした。
だから結婚とか、恋人とか、そんな気持ちが薄かったのだろうと思います。
疲れたブーツの靴紐ほどいて
大地に寝転び夜空を見上げた
夜の静けさに心を奪われ
瞳を閉じれば無に帰るようで
ボクは一人、この世界で迷いながら
たった一人、この世界と共に生きる
ボクは一人、この世界に生き残った
たった一人、この世界の旅人だから
Moonlight Blue
その光の柱、ボクに降り注いで
Moonlight Blue
汚れたこの心、その光に消えて
みなもに揺れてる虚ろな姿に
世界の戯言溶けて消えてゆく
風が奏でてる草木のざわめき
星たちの中に消えてなくなるよ
ボクは一人、この世界を求めながら
たった一人、この世界に生き続ける
ボクは一人、この世界で許された
たった一人、この世界の住人だから
Moonlight Blue
その輝きで、ボクを包み込んで
Moonlight Blue
失くしたこの心、その光で癒して
Moonlight Blue
その煌きで、ボクを星に変えて
Moonlight Blue
壊れたこの心、もう一度動かして
(-simplex.269g.net-、2005年5月21日公開)