風
この大地に寝転んで
空を仰いでみると
空一杯に自分の心が映し出される
そんな鏡に見えてくるんだ
ボクの心は一体
どんな色なんだろう?
この空みたいに蒼く染まって優しくなって
広い心を探したいんだ
この旅は、終わらない、どこまでも、果てしなく
失った、大切な、あの気持ち、探すため
さあ、また歩き出そう
靴の紐、結びなおして
この空の風、身体一杯吸い込んだら
次の出会いを、探しに行くんだ
海原に両手広げて
潮騒を受け止めたら
海一杯に自分の心が溶け出してゆく
そんな気持ちになってくるんだ
ボクの心は一体
どんな広さなんだろう?
この海みたいに無限に広がり自分を見つめ
優しい心を見つけたいんだ
この旅は、終われない、いつまでも、果てしなく
手に入れた、大切な、この気持ち、守るため
さあ、また歩き出そう
この埃、はたき落として
この海の風、新しい翼に変えたら
新しい友、見つけに行くんだ
さあ、また歩き出そう
このリュック、背負い直して
吹き抜ける風、一緒に足を踏み鳴らして
ホントの心、手に入れたいんだ
(-simplex.269g.net-、2005年5月5日公開)
旅人のイメージとして、『風』はありきたりなテーマですね・・・。
改めて読みかえすと、孤独感を紛らわせるようなところがあります。
二十代後半から三十代前半にかけてになりますけれど、一時にたくさんの人たちに出会い、その殆どの人たちから裏切られました。
自分と違う世界の人たちだっただけなのでしょうけど、そのことをまだ引きずっていたのかも知れません。
またその頃になると、学生時代の友人たちとも次第に疎遠になり、連絡先もわからなくなりました。
別に喧嘩したわけでもないのですけれど、社会に出てから忙しくなり、年賀状のやりとりも疎かになったり、引っ越してしまったり。
メールはありましたけれど、今ほどSNSのようなつながりもなくて、多くの友人たちとの関係が自然消滅してしまいました。
年齢を重ねるにつれ、新しい友人は見つけにくくなります。
異性と連絡先を交換することもありますけれど、せいぜい、『仕事仲間』や『知り合い』というレベルですね。
この歌詞のように、新しい友人を探しに行く気持ちはもうありません。
気楽な一人旅が続いています。