祈りを込めて
あの日もきっとこんなに暑い
夏の一日だったのかもね
ボクは戦を知らないけれど
それが間違いだって知ってる
鋼の鳥が空にあらわれ
熱い炎を吹き付けたって
焼かれた街に焼かれた人たち
涙さえもが燃やされたんだ
失くした命は数え切れない
命の重さに勝ち負けは無いよ
戦の終わりを神様は告げたよ
壊れた街は生まれ変わる
だけれどみんなが流した涙と
その傷跡は治りはしない
それでも時は動き続ける
あらゆる痛み引きずりながら
だけれどみんな変わらないんだ
同じことばかり繰り返されて
いつまでもボクらあの日のままだね
命の尊さ気づいていないよ
今や戦はテレビの世界
バラエティーにも負けないくらい
飲み食いしながら一喜一憂
ボクらの頭は何だか変だね
テレビゲームの戦争ごっこ
まるでそいつと同じなんだよ
平和にボケた二十一世紀
神様たちもサジを投げたか?
世界のどこかで誰かが泣いてる
それでもみんな聞こえないふり
だけど
祈りを込めてボクは歌うよ
ほんの小さな力であっても
だから
祈りを込めてボクはつづるよ
言葉がいつか希望になるまで
(-simplex.269g.net-、2005年8月14公開)




