偉大なる精霊の呼び声
大地に寝転んで耳をつけてみると
どこからか聞いたことのない言葉が
まるで旋律のように響いてきて
ボクの心や身体を少しずつ震わせる
偉大なる精霊の呼び声よ
ボクはあなたに魂を差し出し
大切な教えを授けられる
果てしなく続く大地の上で
一人一人の価値は
一体いつどこで
誰が決めるものではなく
始めから決められたものでもない
一人一人それぞれが
自分で自分の価値を見出して
そして決めれば良い訳で
誰かに評価される必要もない
どう生きたのかとか
どう生きているのか
どう愛したのかとか
どう愛しているのか
大切なことはわかりにくく
それでいて複雑で見えにくい
あるいは時として真っ暗闇であり
時として光り輝くものなり
偉大なる精霊の呼び声よ
ボクはあなたに魂を差し出し
大切な教えを授けられた
限りなく続く一瞬の時間の中で
(-simplex.269g.net-、2005年5月3日公開)
読み返すと、何だか宗教的なところも感じるな・・・・と。
私は無宗教で、むしろ関わりたくないと思っているくらいですけれど、あくまでもフィクションとして精霊との対話をイメージして書いていたのだろうと思います。
今でこそ一人一人の個性が尊重されるようになってきたとは思いますけれど、その頃はまだまだだったと思います。
一般的な立ち位置にいないものは、全て異質と判断され、排除されたり攻撃対象になったり。
大きなお世話だと思うことが、社会に出てからもたくさんあって、そうしたうっぷんがまだまだあったのだろうと思います。
自分を励ます意味も込めて、自分の価値は自分で決めると訴えたのでしょう。