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station
重なりとすれ違い、繰り返す雑踏に
後ろ髪をひかれて、階段を駆け上がる
ボクの旅の仲間は、傷だらけのトランク
押さえ切れない想い、無理やり詰め込んで
高鳴る胸は
小さなボクを大きく揺らし
旅立ちの駅
ホームにたたずみ時を待つ
色んな想いを込めて、見送る者たち
だけれどもボクには、見送る者はいない
乗り込んだ旅人たち、希望と不安抱いて
それでももう戻れない、過去に別れを告げて
列車は今
ボクを乗せて動き出すよ
必要の無い
古い思い出置き去りにして
列車に乗って
ボクは何処まで行くのだろう?
頬杖付いて
過ぎゆく景色見つめている
(-simplex.269g.net-、2005年5月31日公開)
列車の旅も良いものと思います。
2020年、コロナ禍にならなければ、青春18きっぷを使って久しぶりに出かける予定をしていました。
そこでくじかれてしまって、多分、落ち着いてからもしばらくそんな気は起きないだろうなと。
やっぱり、その時の気持ちなんですよね・・・。