冬の足音
コツコツ、コツコツと
足音が聞こえてくるよ
また冬が、やってくるんだね
また冬に、巡り会うんだよ
駅前、電光、クリスマス、格好つけて
サンタも困っている、気が早すぎるってね
そんなに、そんなに、毎日を、急ぎ過ぎて
つまづいて転ぶなよ、今年が終わる前に
また一つ年を重ねて
どれだけの言葉、ボクは見つけたのだろう?
それよりも気になり過ぎた
想いの行方は、迷子のまま来年へ
消えてく夕空、冬を呼んでいる
雑踏の中、見上げているボク
冬が来る、冬が来るんだよって
そっと呟いた、終わる秋の日に
だんだん、だんだんと
ボクの耳に届いてくる
また冬が、やってくるんだよ
また冬に、出会えるんだね
街中、せわしく、年末を、彩っている
今年最後の夢を、託したい宝くじ
あんなに、あんなに、買い込んで、札束みたい
当たりでも外れでも、良い夢が見られるよ
また一つ年を重ねる
どれだけの言葉、ボクは見つけるのだろう?
来年は少し素直に
想いの矢印、キミに向けられるように
光る星空、冬を呼んでいる
吐息が白く、吸い込まれてく
冬が来た、冬が来たんだよって
そっと呟いた、始まる冬の日に
澄んだ星空、触れてみたいから
千切れるくらい、手を伸ばしている
手に触れて、手に触れて欲しいって
そっと呟いた、寒い冬の夜に
(-simplex.269g.net-、2005年11月15公開)
ちょっと早いですけれど、あっという間ん次の冬がやってきます。
でも、何だかまだまだ蒸し暑かったりと、秋らしさを感じません。
これを書いた頃は季節感があって、十月でもとても寒くて、結構厚着をしていましたね。
十一月になるとどこもイルミネーションで飾られ、気の早いサンタさんをよく見かけます(お店の飾りなどでね)。
サンタさんを見かけると、今年も終わりに近づいたんだなと感じます。
いいこと、なかったな~と、きっとまた思うことでしょう。




