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13話 アルカナ村

落ち着いたところで子供から事情を聞き出した。

そして昨日助けた家主の男とも話をした。

話をまとめると、山の麓の村で子供が一人行方不明になっていたらしい。

もしかしたら山に入って迷子になったのかもしれないということで、ここに住む男も事情を聞き一日中探し回っていたようだ。

実際は、盗賊達に拐かされていたようでそこに転移してきたのが俺だったようだ。


「それにしても竜人様、竜使様。ほんとにありがとうございます」

「ありがとうございます!」


家主と子供が揃って感謝する。


「お二人とも無事でよかったです。それより早くこの子を村に連れて行ったほうがいいのでは?」

「そうですね。竜人様と竜使様もぜひ来てください。村のみんなも歓迎しますよ」


行くあてもない状況だ。とりあえず男が言う通り村に行ってみよう。

歓迎という言葉が気にはなるが……。


「そうですか?ならご一緒させてもらってもいいですか?」

「どうぞどうぞ」


4人揃って家を出る。


「お姉ちゃんの手の鱗すべすべしてる!それにきれい!」

「ありがとう」


アルウは意外に子供の面倒見がいいのか仲良く手を繋いで歩いている。なんとも微笑ましい光景だ。


「いやーそれにしても。今日はお祭りですよ」

「?」


男が浮かれたようにそう口にする。

確かに行方不明の子供が見つかったことは良いことだが、お祭り?


「そうです。なにせ我が村の守り神様が来てくれたのですから」

「守り神?」


俺たちのことだろうか。話についていけない。

そうこうしているうちに村へとついた。

村の入り口には看板が立っていた。文字は読めなかった。

そして、村の真ん中には男が話していた通り、守り神として奉られる竜人とその使者の像があった。


「これってまさか……」

「そうです。ここは竜人様、発祥の地。アルカナです!」

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