表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/13

12話 人助け2


「……っ!」


こみ上げる吐き気をなんとか押し戻す。

さっきまでふかふかのベッドで寝ていたはずなのに今は地面に投げ出されていた。

そんなことを気にする余裕もないくらい気分が悪い。

寝不足で起きたときのように頭がクラクラする。


「これって……」


もしかして俺、魔法使った?

寝ぼけていてよく分からないがもしそうだったら嬉しいようなそうでないような……。

こんな状態になってしまうならあまり使いたくはない。


「おい誰だお前!」

「え?」


怒声のする方を向けばそこには粗野な男達が何人もいた。


「たすけてください!」

「なに!?」


そして足元では小さな子供が俺の服を掴んでいた。

もうなにがなにやら……


「これってどういう状況?」


「急に現れてなにほざいてやがる!」

「さっさとこいつやっちまおうぜ!」


「ちょ、ちょっと待って!話し合いましょう!」


ってそう言えばアルウは!?

今にも殴りかかってきそうな男達を前にアルウが思い浮かぶのはなんとも情けない。

だが俺ではどうしようもない……。


「覚悟しろよ!」

「!?」


殴りかかられる寸前でまたしても魔法陣が現れる。

俺は一瞬で元の部屋に戻っていた。


「アルウ?……がやったの?」


目の前には粗野な男ではなく、蒼鱗の竜人様がいた。

アルウはこくりと頷く。


「助かった……」

「お兄さんありがとう!竜使様だったんだね!」


ずっと服を掴んでいた子供はどうやら一緒に転移してきたらしい。

ひとまず一件落着……?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ