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11話 休憩

男が今後一生分の感謝を告げてしまわない内にそそくさとあてがわれた寝室に入った。


「はぁー疲れた」


ぼふっと柔らかいベッドに倒れ込む。

そう言えば昨日は全然眠れていなかったんだった。

思い出したように眠気が襲ってくる。


「なぁアルウ、さっきのなんだったんだ?」

「わからない」


あのとき突然、魔法陣が現れて転移させられた。

俺が何かやったわけではないと思う。

何かを成し遂げた実感というか……手応え?そういうものが一切なかった。

魔法なんてものを使えるんだとしたらもっと何かあるはずだ。

こう、内なる生命力を魔法に置換するみたいな?経験したことないからイメージに過ぎないが。


「それにしてもどこだよここ。明日になったらどうしよう。一文無しだよ……」


そうだ。それが一番の問題だ。昨日の金は全部使ってしまったし、稼げる目処もない。

これが宵越しの金は持たないというものか……。

お先は真っ暗だし、眠さで目の前も真っ暗だ。


「アルウ、ごめん。俺もう限界……」


アルウの返事を待たずに眠りに落ちてしまう。


「…」

「……」

「………」


「たすけて……」

「今は……むり……」


眠りに落ちて何時間たっただろうか。1時間?2時間?もっと経ったかもしれない。

混濁する意識の中で誰かに助けを求められた気がした。

その瞬間、また魔法陣が現れ、俺は転移した。

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