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転生者たち

―――――――――――――――




――霞む空、割れた大地。

 立ち上る炎を見下ろし、私は両手を上げる。




「―――!」


 背後の声には耳を貸さず、視線を向けることも無い。 暫くすると、次第に大きくなる地響きによって、声は完全に聞こえなくなった。




 直後、私の体に衝撃が走る。 ふっと小さく息を吐き、安心したように視線を落とす。


 そこにあるのは……。







――私の胸から生えた、朱色に染まる銀の(つるぎ)だった。 






―――――――――――――――

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