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異世界転生者と言えば
異世界転生者―そういう響きに君達は憧れたことはないだろうか?
ある者はチートすぎる能力を駆使して何でも物事を解決し、それにより脚光を浴び世界を救いに。
またある者は肌が綺麗で美しく、もちろん実力もありむだ毛などなく顔立ちも中性に近い理想な姿で女性を沢山惹き付けいつしかハーレムを築いていることも。
またまたある者は元々の種族すら変わって転生し、人間達とは別の視点側から世界を変えていったり。
これらは一例に過ぎず全部を挙げていくとなるとキリがない。
だがそれらに自分もなれる、もしくは周りの環境がそうさせるというのが異世界転生物語としての醍醐味であるだろう。
しかし俺はそうはならないことが決定しているようなものだ。
なぜなら俺自体が負の性格に陥りかつ体型にコンプレックスがあり、そのまま転生したことで全く期待できるような要素が何一つ無いからである。
だから俺はここに否定する、異世界転生での都合のいい設定などクソくらえだ!と。
これはそんなひねくれ者なのになし崩し的にこの異世界を冒険することになった、そんな話だ。