♥ 惨劇の後
──*──*──*── 宿泊室
星の付いた武器を買う為に何処かの武器屋へ出掛けていたマオとセロフィートが魔法陣と共に宿泊室へ帰って来た。
時間は12時を少し回っていた。
マオ
「 ただいま〜〜!
にゅい、遅くなって御免な〜〜〜…………って、うぇぇええええっ?!
何だコレーーーー!!!! 」
賢者の石:にゅい
「 にゅ?
にゅい〜〜〜!(////)」
フィンフィレイナの霊獣と激しく争っていたにゅいは、マオの声を聞くや否や霊獣をそっちのけで、ジャンプをしながらマオの元へ移動する。
ありったけの力を出してジャンプをしたにゅいはマオに抱き付いた。
マオ
「 にゅい〜〜〜。
またフィンと喧嘩してたのか? 」
賢者の石:にゅい
「 にゅい〜〜〜。
にゅいにゅいにゅにゅい〜〜〜(////)」
にゅいは余程寂しかったのか、マオの肩に移動すると、愛しいマオの頬に体を刷り寄せている。
どうやらマオを感じていたいようだ。
マオ
「 おい、こ〜ら(////)
擽ったいだろ(////)」
セロフィート
「 ──フィン、霊獣を帰しなさい。
室内を戻します 」
フィンフィレイナ
「 セロ様っ?!
お帰りなさい、セロ様〜〜!
直ぐに帰しま〜〜す! 」
フィンフィレイナは即座に霊獣を消した。
室内は見るも無惨な有り様だ。
セロフィート
「 にゅいに八つ当たりされましたね? 」
フィンフィレイナ
「 ふぇ?
何で分かったの、セロ様? 」
セロフィート
「 にゅいを置いて出掛けたのです。
鬱憤晴らしをするのにフィンは最適な相手です。
災難でしたね、フィン 」
セロフィートは他人事みたいに言う。
フィンフィレイナ
「 あぁん!
全っ然、平気ですぅ〜〜〜!
にゅいなんてアタシの眼中にないですから〜〜! 」
フィンフィレイナはにゅいを一笑した。
フィンフィレイナ
「 セロ様、マオを連れて何処へ行かれてたんですか? 」
セロフィート
「 武器屋です 」
フィンフィレイナ
「 武器屋??
凍ってて何も買えないと思いますけど?? 」
セロフィート
「 ≪ 街 ≫の武器屋ではなく、外の武器屋です 」
フィンフィレイナ
「 外の??
セロ様ったら〜〜。
だったらアタシも連れてってくださいよ〜〜 」
セロフィート
「 フィンは1人で行けるでしょう 」
フィンフィレイナ
「 行けますけど〜〜。
アタシもセロ様とデートしたいです〜〜〜。
マオばっかり依怙贔屓するなんて狡いです!! 」
セロフィート
「 マオはワタシの特別です。
依怙贔屓するのは当然です 」
フィンフィレイナ
「 〜〜〜〜〜っ!!
分かってますけど、分かってますけど、分かってますけどっ!!
悔しい〜〜〜〜っ!!!! 」
セロフィートには何を言っても無理だと分かっているフィンフィレイナは、にゅいに甘えられているマオの元へ飛んで行く。
フィンフィレイナ
「 ──マオ!
セロ様を独り占めするなんて、生意気よっ!! 」
フィンフィレイナはマオの耳元で文句を言う。
マオ
「 オレに怒るなよ…。
オレはセロに誘われたから(////)
断る理由なんてないだろ? 」
フィンフィレイナ
「 だったらにゅいも連れて行きなさいよ!
相手するアタシの身にもなりなさい!! 」
言いながらフィンフィレイナは両足を使いにゅいをポカポカと蹴り飛ばす。
マオ
「 止めろよ、フィン。
痛みを感じないからって、オレのにゅいを蹴るなよ。
行儀が悪いよ 」
フィンフィレイナ
「 うっさい!
馬鹿マオ! 」
しこたまにゅいを蹴り飛ばしたフィンフィレイナは、不貞腐れながらマオの頭の上に座る。
マオ
「 にゅい、フィンに謝って仲直りするんだぞ 」
賢者の石:にゅい
「 にゅ?!
にゅにゅにゅいにゅい〜〜!! 」
マオ
「 何言ってるのか分からないけど、嫌がってるってのは分かるよ 」
賢者の石:にゅい
「 にゅい〜〜…… 」
マオ
「 そんな鳴き方しても駄目だぞ!
にゅいはフィンの弟なんだからな。
ちゃんとフィンと仲直りする迄、にゅいを枕に使わないからな 」
賢者の石:にゅい
「 にゅ?!
にゅいにゅにゅいにゅい〜〜〜 」
マオは些かショックを受けているにゅいを肩から離して両手に乗せると、ベッドの上に下ろした。
マオはそのまま買って来た武器を、セロフィートが立て掛けている杖の上に重ねるように壁の隅へ立て掛けた。
羽織っていたコートを脱ぐと壁に掛けてあるハンガーに掛ける。
セロフィートのコートの右横にあるフックへハンガーを掛けた。
マオ
「 フィン……、にゅいが謝ったら許してやってくれないかな? 」
フィンフィレイナ
「 フン!
嫌よ! 」
マオ
「 頼むよ、フィン 」
フィンフィレイナ
「 うっさいわね。
………………まぁ、 “ どうしても ” って言うなら、考えといてあげるわ 」
マオ
「 うん(////)
“ どうしても ” 頼むよ 」
フィン
「 〜〜〜(////)
アタシの優しさに感謝しなさいよ! 」
マオ
「 有り難な、フィン 」
セロフィート
「 マオ、昼食にしましょう 」
室内を一瞬で元通りしたセロフィートがマオに声を掛ける。
マオ
「 うん。
──じゃあ、セロとオレは食堂に行って来るから。
にゅい、ちゃんとフィンと仲直りするんだぞ 」
賢者の石:にゅい
「 にゅい〜…… 」
室内ににゅいとフィンフィレイナを残して、マオとセロフィートは宿泊室を出て行った。




