3.老剣士と妖精少女 3
フィンフィレイナ
「…………例えアタシの生きる≪ 世界 ≫が変わったとしても、人間はアタシの敵よ。
歩み寄る気も、解り合う気も、仲良くなる気も無いわ。
人間がアタシ達〈 妖精族 〉にした事をアタシは忘れない。
決して許しはしない」
クリッキスチタル
「………………そう、ですな…。
無理に許そうとも、忘れ様とする必要はないと思いますな…」
フィンフィレイナ
「フン!
言われなくったって其のつもりよ。
でも、まぁ……アンタとは一寸くらい仲良くしてもいいかもね〜〜〜」
クリッキスチタル
「…………其は何故…ですかな??」
フィンフィレイナ
「マオが懐いてるもの。
ああ見えてマオは、お馬鹿さんだけど、一応人を見る目はあるのよ。
セロ様も『 仲良くしましょう 』って言ってたわ。
セロ様が、アナタを敵視してないんだもの。
きっと此の1ヵ月間だけは、アナタも安全なのだと思うわ。
だ・か・ら、偶にはこうして、セロ様特製の美味しい紅茶を飲みながら、お話しましょう?
茶菓子ならマオに作らせればいいし!
ふふふ♪
男だらけのムッさい《 宿屋 》に唯一無二の可愛いピッチピチな少女と話せて、嬉しいでしょ?」
クリッキスチタル
「…………そう、ですな。
若返りそうですな」
フィンフィレイナ
「フフン!
そうでしょ、そうでしょ!
正直で宜しい!」
ない胸を張り、偉そうにふんぞり返るフィンフィレイナは、ティーカップの取っ手を持つと、紅茶をコクコクと飲み干した。
フィンフィレイナ
「はぁ〜〜〜〜(////)
セロ様の紅茶、最っ高っだわ〜〜〜!!
《 食堂 》のカウンターの上に置かれてるティーポットは全部〈 魔法のティーポット 〉よ。
色んな種類の紅茶が飲みたい放題!!
毎日が楽しいわ〜〜(////)
あっ、そうそう。
〈 賢者の石 〉には気を付けた方がいいわよ。
彼奴には冗談なんて通じないんだから。
マオに変な事でもしてみなさい。
食いしん坊な〈 賢者の石 〉に丸呑みされちゃうんだから。
若い団員達にも良〜〜〜〜く言い聞かせる事ね。
可愛いマオに、ちょっかい出したい気持ちは分からなくはないけど、こんな所で死人を出したくないわよね??」
クリッキスチタル
「そうですな……。
話しておきましょう」
フィンフィレイナ
「其の方が良いわね〜〜。
ティーポットは《 食堂 》のカウンターに戻しとけばいいわよ。
ティーカップは《 厨房 》の流し台に入れといてね。
じゃ、アタシも《 宿泊室 》に戻るとするわ」
ソファーから腰を浮かしたフィンフィレイナは立ち上がると、クリッキスチタルに軽く手を振ると、満足気な表情で《 広間 》を出て行った。
◎ フィンフィレイナの生まれ故郷で何が起きていたのか、作中で書けたらいいな~~と思います。
大体の検討は付いてしまいますよね……。
◎ 人間を悪者視点で書く場面が多いのは気の所為です。




