マオが助けたマギ法ほうタ使つかい見み習ならいの家いえの裏うら側がわに転てん移い魔ま法ほう陣じんが地じ面めんの上うえに出しゅつ現げんした。
転てん移い魔ま法ほう陣じんが光ひかると、中ちゅう央おうにセロフィートとマオの姿すがたが現あらわれた。
セロフィート
「 着つきました。
マ魔まギ法ほうタ使つかい見み習ならいと彼かれの師し匠しょうに会あいましょう 」
マオ
「 うん!
未まだ無ぶ事じ……だよな? 」
セロフィート
「 訪たずねてみれば分わかります 」
マオ
「 だ、だよな!
──そう言いえば、マ魔まギ法ほうタ使つかい見み習ならいが男おとこだって言いったっけ?? 」
セロフィート
「 マ魔まギ法ほうタ使つかいは女じょ性せいよりも男だん性せいが多おおいです。
男だん性せいだと思おもっただけです。
女じょ性せいでした? 」
マオ
「 ううん。
男おとこで合あってるよ。
オレより、背せが高たかいんだ…… 」
セロフィート
「 ふふふ。
マオより背せの低ひくいのは、12歳さい以い下かの子こ供どもくらいでしょう 」
マオ
「 酷ひどっ!!
でも…言いい返かえせない…… 」
セロフィート
「 ふふふ…。
──おや…。
先せん客きゃくが居いるようです。
マオ、どうします? 」
マオ
「 『 どうします? 』って……。
オレが決きめるのかよ? 」
セロフィート
「 助たすけたいのはマオでしょう? 」
マオ
「 そうだけど… 」
セロフィート
「 ほら、マオが考かんがえてる間あいだに気き付づかれました 」
マオ
「 オレの所せ為いかよ?! 」
セロフィートとマオの会かい話わに気き付づいた如い何かにも怪あやしい数すう人にんの人じん物ぶつ達たちは、怪あやしい仮か面めんを被かぶり、顔かおを隠かくしている。
怪あやしい仮か面めんの人じん物ぶつ達たちは、手てに様さま様ざまな武ぶ器きを持もっている。
どうやら家いえの中なかに居いるであろうへマ魔まギ法ほうタ使つかい見み習ならいと師し匠しょうを殺ころしに来きた集しゅう団だんである事ことは、マオにも理り解かい出で来きた。
マオ
「 オレが助たすけたマ魔まギ法ほうタ使つかい見み習ならいを見みす見みす殺ころされて堪たまるかよ!!
お前まえ等ら、此こ処こから立たち去されよ!!
でなきゃ、オレが相あい手てになってやる!!
掛かかって来こいよ!
この──、腰こし抜ぬけ野や郎ろう共どもめっ!! 」
セロフィート
「 マオ……。
挑ちょう発はつが下へ手た過すぎます。
刀かたなを抜ぬきもしないで言いう人ひとが居いますか 」
マオ
「 うう……。
そうだった…(////)」
セロフィート
「 大だい事じな場ば面めんで抜ぬけてるマオも可か愛わいいです♪ 」
マオ
「 〜〜〜〜(////)
もうっ、セロは黙だまってろ!! 」
マオ
「 はいはい。
此こ処こはマオに任まかせます。
に・ゅ・い・も居いますし、マオの好すきになさい。
ワタシは家いえの中なかへ入はいります 」
マオ
「 ええっ?!
オレ、1人りであ・の・人にん数ずうを相あい手てすんのかよ?! 」
セロフィート
「 何なにを言いいます?
彼かれ等らを挑ちょう発はつしたのはマオです。
ワタシがマ魔まギ法ほうタ使つかい見み習ならいと師し匠しょうを確かく保ほする間あいだ、マオは彼かれ等らと遊あそんであげてください。
ラオインダさんを手てこずらせたマオなら出で来きます。
ちゃんと “ 時じ間かん稼かせぎ ” してください 」
言いいたい事ことだけ言いうと、セロフィートは古こ代だいエンシェント魔ま法ほうマジックを発はつ動どうさせた。
転てん移い魔ま法ほう陣じんが現あらわれ、セロフィートの姿すがたが消きえた。
長ちょう身しんで真まっ白しろずくめの美び麗れい人じんが突とつ如じょ消きえた事ことに、怪あやしい仮か面めんの人じん物ぶつ達たちは驚おどろいた。
マオ
「 セロの奴やつ〜〜〜。
言いいたい事ことだけ言いって行いっちゃったよ…。
大たい体たい…オレが助たすけたマ魔まギ法ほうタ使つかい見み習ならいの顔かお知しらないだろ〜〜!! 」
賢者の石:にゅい
「 にゅい?
にゅい〜〜〜〜。
にゅにゅい!! 」
マオの肩かたの上うえで鳴なくにゅい賢者の石は、怪あやしい仮か面めんの人じん物ぶつ達たちがマオに向むかって来きている事ことをマオへ必ひっ死しに伝つたえる。
マオ
「 に・ゅ・い・どうした?? 」
言こと葉ばが通つうじない為ため、マオにはにゅい賢者の石が何なにを伝つたえようとしているのか、さっぱり分わからない。
賢者の石:にゅい
「 にゅ〜〜〜〜い!! 」
にゅい賢者の石はセロフィートから、『 ワタシのマオをワタシの代かわりに守ま護もりなさい 』と勅ちょく命めいを受うけている。
にゅい賢者の石の使し命めいは物ぶっ体たいを黄おう金ごんへ変かえる事ことではなく、あらゆる危き険けんからマオを守ま護もる事ことだ。
だからこそにゅい賢者の石はマオの肩かたから、怪あやしい仮か面めんの人じん物ぶつ達たちに向むかい、ジャンプして飛とび出だした。
女じょ性せいの拳こぶし程ほどの小ちいささだったにゅい賢者の石は、人にん間げんに覆おおい被かぶさるように大おおきくなった。
落らっ下かして来きたにゅい賢者の石に呑のみ込こまれた怪あやしい仮か面めんの人じん物ぶつ達たちは、にゅい賢者の石の中なかで骨ほねまで溶とかされ、「 あっ! 」と言いう間まも無なく消しょう化かされてしまった。
呑のみ込ままれてしまった怪あやしい仮か面めんの人じん物ぶつ達たちが身みに付つけていた衣い服ふく,顔かおを隠かくす為ために被かぶっていた仮か面めん,武ぶ器き,鎧よろいという物ぶっ体たいをにゅい賢者の石は体たい内ないから、「 ペッ 」と吐はき出だした。
吐はき出だされた物ぶっ体たいは全すべて黄おう金ごんに変かわっていた。
にゅい賢者の石に呑のみ込みまれ、消しょう化かされたのは3名めいだ。
目めの前まえで仲なか間まが得えたいの知しれない生いき物もの(?)に呑のみ込こまれ、身みに付つけていた物ものだけが吐はき出だされた光こう景けいを目まの当あたりにした怪あやしい仮か面めんの人じん物ぶつ達たちは、驚おどろきを隠かくせないのか、怯ひるんでいた。