3.宿屋 6
マオ
「確か狭い《 部屋 》のある場所だよな?」
セロフィート
「そうです」
──*──*──*── 収納庫
セロフィート
「マオ、右側を見てください」
マオ
「正面じゃなくてか?」
セロフィートに言われたマオは、右側に体を向ける。
目の前の壁の上には《 収納庫 》という室名札が付けられていた。
ドアはなく、中に入ると正面と左右の壁の上にも室名札が付けられている。
右側の壁の上には[ 食器・食具 ]の室名札。
正面の壁の上には[ 調理器具 ]の室名札。
左側の壁の上には[ 生活雑貨 ]の室名札。
やはり、ドアは付いていない。
セロフィート
「マオ、中に入ってみてください」
マオ
「うん……」
言われたマオは、素直にドアの無い《 食器・食具室 》に入ってみた。
──*──*──*── 食器・食具室
一歩踏み入れた瞬間に《 食器・食具室 》の広さが変わった。
マオ
「──えっ?!
狭かったのに急に何で?!」
驚いたマオは《 収納庫 》の中に立っているセロフィートを見た。
セロフィート
「広くなったでしょう?
《 調理器具室 》《 生活雑貨室 》も同じです。
どうです?
色んな食器や食具が揃っているの分かります?」
マオ
「え?
う、うん。
価値迄は分からないけど、色んな形,絵柄,サイズの食器が沢山あるよ!!
こんなに沢山の食器をどっから集めて来たんだよ??」
セロフィート
「其は秘密です♪」
マオ
「此の様子だと調理器具も生活雑貨も沢山ありそうだな〜〜」
セロフィート
「当たりです。
良く分かりました」
マオ
「どうせ〈 テフ( 原質の源 ) 〉を構成して作ったんだろ〜」
セロフィート
「そう思います?」
マオ
「そうなんだろ!
質問返し禁止だからな!」
セロフィート
「はいはい。
《 調理器具室 》と《 生活雑貨室 》も見てみます?」
マオ
「そうだな〜〜。
うん。
折角だもんな。
見てみるよ!」
《 食器・食具室 》から出たマオは、《 調理器具室 》と《 生活雑貨室 》の中にも入って中を見たのだった。
──*──*──*── 収納庫
セロフィート
「マオ、《 調理器具室 》と《 生活雑貨室 》の中はどうでした?」
マオ
「んー?
凄かったよ……。
特に調理器具の種類が半端なかった!!
あんなに色んな種類があるんだな。
見た事のない調理器具もあって、見てて面白いよ!!
どんな使い方をするのか分かんないのもあったしさ」
セロフィート
「分からない調理器具の使い方は後で教えます」
マオ
「うん!
有難な(////)」
セロフィート
「マオの手料理を食べれるなら、喜んで教えます」
マオ
「ん〜〜〜〜(////)
セロ!
好きだっ!!」
セロフィート
「はいはい。
有難う、マオ。
ワタシも好きです」
マオ
「え……。
本当か??
本当に??」
セロフィート
「はい?
ワタシを疑います?」
マオ
「疑ってないよ!!
だって…、だってさ……、セロがオレに『 好き 』って言ってくれたのが嬉しくて(////)」
セロフィート
「ふふふ…。
マオとワタシは『 夫婦 』でしょう?
其の為の結婚指輪──。
違います?」
セロフィートは左の薬指にはめている指輪をマオに見せた。
マオ
「ち、違いませんです!!(////)」
セロフィート
「次は《 食糧庫 》《 貯蔵庫 》の《 冷蔵室 》《 冷凍室 》の《 肉室 》《 魚介室 》《 野菜・果物室 》を見ましょう」
マオ
「う、うん(////)」
マオは顔を赤く染めながら俯いている。
セロフィート
「マオ?
どうしました?」
マオ
「な…何でもないよ(////)」
セロフィート
「そうです?」
マオ
「大丈夫だってば(////)
嬉しくて……胸がドキドキしてるだけだからさ…(////)」
セロフィート
「はいはい。
分かりました。
マオ、無理だけはしないでください。
辛い時は隠さず、ワタシに教えてください。
良いですね、マオ」
マオ
「分かってるよ(////)
セロには隠し事はしないよ。
どんなに隠し事したって、無駄だって分かってるんだからさ…」
セロフィート
「其なら良いです。
ワタシのマオ」
マオ
「セ──、ぅん??」
セロフィートは腰を落とし屈むと、小さなマオの唇に、そっ…と自分の唇を重ねた。
軽く触れて重ねただけな為、マオの口の中にセロフィートの息は入らなかった。
セロフィートは静かに唇を離す。
マオは顔を先程よりも真っ赤に染めると、フルフル…と全身を震わせていた。
マオ
「──こ…こんにゃしょころでしゃにしゅんだよ…(////)」
セロフィート
「ふふふ。
良かった。
何時ものマオです♪」
マオ
「しぇ…しぇろの馬鹿……」
セロフィート
「マオの反応、面白いです♪」
マオ
「しぇろ!!(////)」




