♪ 2.怪物退治 7
フィンフィレイナ
「どういう事よ?
『 マオだけじゃない 』ってぇ〜のは?」
マオ
「オレ以外に〈 光剣騎士団 〉の皆さんが居るんだ。
オレの言葉を信じてくれて、一緒に避難してくれたんだ」
フィンフィレイナ
「ふ〜ん?
人間にしては賢明な判断じゃないのよ。
馬鹿ばっかじゃなかったのねぇ〜〜」
マオ
「そんな言い方するなよ。
クリッキスチタルさん達に失礼だろ!!」
フィンフィレイナ
「はぁん?
何も失礼じゃないわよ。
アタシ達〈 妖精族 〉にとって、人間なんてのはねぇ、下等生物にも劣る存在なのよ!
死体に群がる蛆虫以下だわよ!
大体ねぇ、人間嫌いのセロ様が人間なんかを助ける何て事事態がオカシイのよ!!
アンタがセロ様を、たぶらかしたんでしょ!!」
マオ
「フィン!
言い過ぎだよ!
其にセロは人間を嫌ってない!!
だから、オレを信じてくれたクリッキスチタルさん達を、オレと一緒に守ってくれてるんだ!!」
にゅい
「にゅい〜!!
にゅにゅい、にゅい!」
フィンフィレイナ
「……………………な、何なの?
此の……ぷるぷる、ぷよぷよ…してる蒼いのは??」
にゅい
「にゅい!
にゅい!!」
フィンフィレイナ
「はぁん?
セロ様に創られた〈 賢者の石 〉ですってぇ??」
マオ
「フィン!?
〈 にゅい 〉の言ってる事が分かるのか?」
フィンフィレイナ
「分かるけど?
マオ〜〜〜、アンタねぇ、〈 妖精 〉を馬鹿にすんじゃないわよ」
クリッキスチタル
「〈 双刀士 〉殿……、先程から虹色に光る玉に向かって何を話しておられますのかな?」
マオ
「へ??
虹色に光る玉??
クリッキスチタルさん達には、フィンの姿が見えないの??」
クリッキスチタル
「──はい。
我等には虹色に光る玉が浮いている様にしか見えていません。
『 フィン 』とは其の虹色に光る玉の事ですかな?」
マオ
「う、うん…。
〈 妖精 〉のフィンフィレイナだよ」
クリッキスチタル
「〈 妖精 〉ですかな??」
マオ
「え??
フィンの姿が見えないって…どゆこと??
フィンは〈 妖精族 〉で実体があるんだよな?
何で見えないんだよ?」
フィンフィレイナ
「本っ当に馬鹿ねぇ……。
確かにアタシは〈 亜人種 〉だし、実体のある〈 妖精 〉だけど、人間が肉眼でアタシを見たり、声が聞こえる時は、アタシが人間に変身してる時だけなのよ。
〈 妖精 〉の姿のアタシは、宙に浮いてる光の玉に見えているのよ。
マオはセロ様と〈 契約 〉してるから、〈 妖精 〉の姿のアタシが見えるし、アタシの言葉も分かるから、会話も出来るのよ」
マオ
「そう…だったんだ……」
フィンフィレイナ
「だからって訳じゃないけど、傍から見たマオはね、宙に浮いてる光の玉に1人でずっと話し掛けてる『 ヤバめで危ない頭のイカれた近付く危険な気色の悪い少年 』って事になるのよ〜〜〜。
分かってくれたかしら?」
マオ
「………………。
分かったよ…」
フィンフィレイナ
「宜しい!
また1つ、賢くなれたわねぇ〜。
アタシのお蔭でね!!」
マオ
「…………………………。
うん……そだな…」
にゅい
「にゅ?!
にゅい〜……」
フィンフィレイナ
「何よ、蒼いの!
文句あんの?」
マオ
「〈 にゅい 〉にはフィンの姿も見えて、言葉も分かるんだな…」
フィンフィレイナ
「セロ様に創られたなら、其くらい当然だわ!!」
マオ
「言い方が気になるけど……。
教えてくれて、有難な」
フィンフィレイナ
「フン!
当然じゃないの!
アンタはアタシの弟分なんだからね!(////)
もっと姉のアタシを頼りなさい!!
──気が変わったわ。
外へ出て、セロ様を探して来てあげるわよ!」
マオ
「フィン!
有難な(////)」
フィンフィレイナ
「アンタは、セロ様から貰ったコートが守ってくれるからいいけど、其処の〈 光剣騎士団 〉の皆さんは、外に出ない方がいいわよ。
マンモスだって凍死しちゃう寒さなんだから!!」
マオ
「はぁ?!
外はそんなに寒いの?!」
フィンフィレイナ
「そうよ。
≪ 街 ≫だけが、氷点下を下回る≪ 冷寒街 ≫になっちゃってるのよ」
マオ
「そんな……」
フィンフィレイナ
「忠告はしたわよ?
〈 光剣騎士団 〉の皆さんにも、ちゃんと教えてあげなさいよ」
そう言い残したフィンフィレイナは、〈 結界魔法陣 〉から出ると猛吹雪の中へ消えていった。
マオ
「〈 妖精 〉って凄いんだなぁ……」
クリッキスチタル
「〈 双刀士 〉殿……」
マオ
「あっ、えと……。
フィンから教えてもらった事があるんだ。
安全の為にも、話を聞いてくれますか?」
クリッキスチタル
「勿論です。
我等に是非とも聞かせていただきたい」
マオ
「良かった。
実はですね────」
マオは真剣な表情のクリッキスチタル達に、フィンフィレイナから教えてもらった≪ 街 ≫の現状を、ゆっくりと話し出した。
本当なら〈 にゅい 〉を巨大化させ、怪物の顔を覆って血を吸えなくした後に、冒険者,マギタ,警察官とマオが協力し、怪物の両手足を凍らせ、計画通りに怪物を捕獲して、事件は無事に解決!!
そして「 三日目 」の予定でした。
それが何故か違う展開へ進んでしまいました……。
どうしてこうなったのでしょうか??




