♪ 2.怪物退治 5
マオ
「はぁ…………。
また、やっちゃったなぁ……。
オレには交渉なんて大役は無理なんじゃないかな……」
にゅい
「にゅい〜……」
マオ
「〈 にゅい 〉??
慰めてくれるのか??
有難な(////)」
にゅい
「にゅにゅい」
交渉に失敗したマオを何とか慰めたい〈 にゅい 〉は自分に何か出来る事はないのか──、と思う。
然し、あらゆる生物を溶かして消化してしまう自分に、一体どんな手伝いが出来るというのだろうか。
溶かしてしまっては怪物を捕獲出来ないのだ。
『 怪物を捕獲しない 』というのならば、〈 にゅい 〉の出番もあっただろう。
〈 にゅい 〉が1番大活躍したかも知れない。
マオ
「セロはさ……、道端にゴミをポイ捨てするみたいに、甚も簡単に人間を〈 原質の源 〉へ変換しちゃうんだもんな〜〜〜。
はぁ……。
オレ…また余分に犠牲者を──」
受話器:にゅい
「{ ──マオ、聞こえます? }」
マオ
「ぅきゃわ?!
セ…セロぉ〜〜〜〜(////)
驚かすなよ(////)」
受話器:にゅい
「{ はいはい。
交渉はどうでした?
上手く行きました? }」
マオ
「………………。
失敗しました…」
受話器:にゅい
「{ ははぁ……。
マオには無理でしたか… }」
マオ
「うぅ……」
受話器:にゅい
「{ 落ち込まないでください。
マオにはワタシが居ます。
気を取り直して行きましょう }」
マオ
「う、うん…(////)」
受話器:にゅい
「{ ──では、其の場から離れて避難してください }」
マオ
「え??
ひ、避難??
何で避難する必要があるんだ?」
受話器:にゅい
「{ ワタシには加減が出来ません。
〈 初級魔法 〉は単体用ですけど、ワタシが発動させた時は、広範囲で被害を受けます。
怪物の近くに居れば、巻き添えを食らいます }」
マオ
「マジですか?!
ど、どのくらいの範囲が被害に遭うんだ??」
受話器:にゅい
「{ さあ?
其はワタシにも分かり兼ねます。
何せ、実際に〈 初級魔法 〉を発動させた事はないですし }」
マオ
「はい〜〜??
〈 初級魔法 〉を発動させた事がない??
其って……、ぶっつけ本番って事?!」
受話器:にゅい
「{ ふふふ…。
そうなります♪ }」
マオ
「な、何か楽しそうだな?!」
受話器:にゅい
「{ 分かります?
此から、どの様な被害が出るのか楽しみでなりません }」
マオ
「………………。
あんま…はしゃぎ過ぎないでくれよな…」
受話器:にゅい
「{ マオ……。
はいはい。
マオが望むなら、そうするとしましょう… }」
マオ
「うん(////)
有難な(////)」
受話器:にゅい
「{ マオが避難したら、怪物を凍らせます }」
マオ
「うん!
分かったよ!
他の〈 冒険者 〉や〈 魔法使い 〉にも避難を呼び掛けるよ!」
受話器:にゅい
「{ 何を言います?
マオが其処迄する必要は── }」
マオ
「オレが、したいんだ!!
オレは1人でも多くの人に避難してほしい。
セロの〈 魔法 〉の被害者を出来る限り出したくないしさ……」
受話器:にゅい
「{ 人間に優しいですね… }」
マオ
「はぁあ?!
違うしっ!!」
受話器:にゅい
「{ はい?
違います?? }」
マオ
「当たり前だろ!
オレは、セロの為に避難させたいんだよ!」
受話器:にゅい
「{ …………。
ワタシの為…です? }」
マオ
「そうだよ!
セロには人殺しになってほしくないからな!!」
受話器:にゅい
「{ もう十分過ぎる程、人殺しですけど? }」
マオ
「……………………。
そ、でしたね…。
ま、まぁ……オレも人殺しだしな〜〜。
…………他の〈 冒険者 〉や〈 魔法使い 〉も大半は…人殺し……だからな〜〜〜。
でも、だからって知らん顔なんか出来ないよ……。
皆、生きる為に必死だからさ……」
受話器:にゅい
「{ マオの好きにしてください }」
マオ
「うん……」
セロフィートと会話を終えたマオは、怪物と戦っている〈 冒険者 〉〈 警察官 〉〈 魔法使い 〉へ、此処から離れる様にと呼び掛け始めた。
セロフィートとマオの連絡手段が無かったので、〈 にゅい 〉を使う事にしました。
セロフィート ─→ にゅい ─→ マオ 連絡可能
マオ ─→ にゅい ─→ セロフィート 連絡不可




