☆2.ダンジョン 9
マオ
「〈 にゅい 〉が物体を黄金に変えてくれても、其のままじゃ使えないよな。
セフィが黄金を硬貨に変換してくれたら、使えるんだ」
にゅい
「ボク、頑張る〜。
いっぱい黄金作るよ〜」
マオ
「程程でいいからな、〈 にゅい 〉。
そう言えばさ、≪ ダンジョン ≫でも〈 にゅい 〉は物体を黄金に変えれるのか?」
セロフィート
「出来ません。
≪ ダンジョン ≫では黄金は必要ないですし。
クエストで得た報酬は、お小遣いだと思ってください」
マオ
「お小遣い??」
セロフィート
「マオのお小遣いです。
≪ ダンジョン ≫で使える硬貨は、現実でも使えます。
安心して硬貨を貯めてください」
マオ
「そうなんだ?
抜かりないなぁ……」
セロフィート
「ワタシと離れてしまった時に、ある程度の持ち合わせがあった方が良いでしょう。
もしもの時の備えとして持っていてください」
マオ
「有難…(////)
ならさ、明日、武器を買う時に使うよ。
結構貯まってるしさ」
セロフィート
「お馬鹿さん。
お小遣いは使わないでください。
ワタシがマオのお財布になります」
マオ
「えっ……?!
で、でもさ……」
セロフィート
「マオ、ワタシ達の間に遠慮は無用です。
此の≪ 地球 ≫上で、ワタシより財力のある者は居ません。
ワタシにとって、マオのお財布をする事等、大した事ではないです」
マオ
「セフィ〜〜〜。
其処は嘘でも『 ≪ エルゼシア大陸 ≫内で 』にしてくれよ〜〜。
『 ≪ 地球 ≫上で 』なんて言われたら……怖いだろ!!」
セロフィート
「そうです?
事実ですし」
マオ
「幾ら事実でも……なぁ?」
にゅい
「ボクが居るよ〜。
パパも財力持てるよ〜〜〜」
マオ
「………………。
〈 にゅい 〉、気持ちだけもらっとくよ。
有難な…」
にゅい
「パパ〜!
ボク、頑張る〜〜〜(////)」
マオ
「張り切らなくていいよ……」
セロフィート
「〈 にゅい 〉が居れば、ワタシの次に財力持ちになれますね」
マオ
「そりゃ、セフィは硬貨を無限に作り出せるんだ。
セフィには誰も敵わないよ…。
──よし!
気を取り直して、怪物メダルを集めるぞ〜!!
時間迄にクエストLV5にするんだ!!」
セロフィート
「では、手っ取り早く怪物メダルを集める為に、オカリナを吹きましょう」
マオ
「オカリナ??
何でこんな時にオカリナなんて吹くんだよ?」
セロフィート
「怪物を呼び寄せる為です。
怪物全般の出現率を上げる曲,下げる曲、選択した怪物だけの出現率を上げる曲,下げる曲、怪物全般を呼び寄せる曲,遠退かす曲,選択した怪物だけを呼び寄せる曲,遠退かす曲、怪物を一定時間に操る曲等あります。
今回は選択した怪物だけを呼び寄せる曲を吹きます。
直ぐ戦闘になります。
マオ、構えていてください」
マオ
「其は分かったけど、そんな便利な道具を持ってたなら、初めから使ってほしかったんですけどっ!!」
セロフィート
「今迄きれいさっぱり忘れてました♪」
マオ
「( うわ〜〜〜。
絶対に嘘だ〜〜〜 )」
セロフィート
「〈 吟遊詩人 〉が仲間で良かったですね、マオ♪」
マオ
「………………そだな…」
マオは刀剣を構えると、「 何時でも来い! 」と目でセロフィートへ合図した。
ニコリと笑い承諾したセロフィートは、腰に付けているポーチから出したオカリナを口へ運び、選択した怪物だけを呼び寄せる曲を吹いた。
思わず聞き入り、うっとりする程の美しい曲が終わった直後、マオは直ぐに異変を感じ取った。
先程とは明らかに空気が変わった。
何処からか、もんの凄い砂煙が上がっているのが見えたと思うと、もっの凄い速さで怪物が走って、此方に向かって来ていた。
其の数は1体どころではなく、数えきれない程の数だった。
上半身は鮮やかな赤色の魚だが、下半身は何故か蛸足だ。
砂漠の上を10本もある蛸足を器用に動かして走って来る。
真っ赤な唇は、魚の唇ではなく、人間の唇が巨大化した様にも見える。
唇の中からは、テカテカでベチョベチョした長くて分厚くて、ウネウネと動く気持ち悪い舌を妖怪アカナメの様に出している。
マオ
「セフィ〜〜!!
何で、あんな気持ち悪い怪物作った?!
怖いんだけどっ!!」
セロフィート
「マオに驚いてほしくて♪
驚きました?」
マオ
「吃驚を通り越して恐怖だよ!!」
セロフィート
「其は良かったです♪
作った甲斐がありました♪」
マオ
「喜ぶな!!
あれを全部1人で倒すのかよ〜〜〜」
セロフィート
「マオ、ファイトです」




